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一戸建てやマンションを購入後、毎月のローン以外にも考えなければならないのが維持費です。これらの費用をきちんと理解し、予算を計画することは、安心して暮らすためにとても重要です。
ここでは、一戸建ての場合どれくらいの維持費がかかるのか、その詳しい内容と、マンションとの維持費の違いについて説明します。これから住宅やマンションのご購入等を検討されている方のお役に立てば幸いです。
目次
一戸建て住宅を持つと、1年にかかるお金の目安は大体40万円と言われています。
この金額は、住んでいる場所や家の大きさ、修繕部分やその回数によって変わってきます。あくまでも目安として覚えておいてください。
年間の維持管理に必要な金額40万円は主に税金、保険料、そして家の維持修理費の3つに分けられます。
具体的には、建物や土地にかかる「固定資産税」、建物が特定の開発予定地域内にある時に課される「都市計画税」、災害時の損害をカバーする「火災保険や地震保険」、そして家のメンテナンスやリフォームを行う「修繕費」になります。
次に、これらの費用に関してもう少し詳しく見ていきましょう。
固定資産税は、所有している土地や家などの不動産にかかる年間の税金です。
この税金は、場所を問わず、不動産の種類ごとに必要とされます。ただし、特定の条件に該当する場合、少し税金が減ることもありますので、チェックしてみてください。
一方、都市計画税は、都市部やこれから発展が見込まれる地域にある土地や建物に課される税金です。
この税金は、主に都市の発展に貢献するために使われますが、特定の条件を満たす土地では、税金が少なくなることがあります。ただし、注意が必要なのは、この税金の軽減は土地に限られる点です。
自然災害から自宅を保護し、安心した生活を送るためには、適切な保険への加入が欠かせません。
特に、地震や火災、水害などで被害を受けた場合の補償を目的とした、火災保険や地震保険の加入は大切です。ただし、地震保険については火災保険と一緒に契約する必要がある点を忘れないでください。
保険料は、お住まいの地域や建物のタイプ、保証内容や契約期間、さらには追加の特約の有無によって変わります。近年では自然災害が増えていることから、保険の期間を短くしたり、料金が上がったりする傾向にあります。
時間が経つにつれ、家やその設備は自然と老朽化してきます。
新しく家を建てた後、だいたい10年が経過すると、さまざまなメンテナンスが必要になることが多いです。
一戸建て住宅では、電気や水道のシステムだけでなく、屋根や外壁といった家の外観にも修繕が必要になってきます。これらは損傷が目立ちにくい部分ですが、修繕を先延ばしにすると後で高額な費用がかかることがあります。
そのため、定期的なチェックと計画的な費用の積み立てなど、必要な準備をしておかれることをお勧めします。
これまで一戸建ての維持費についてお話しましたが、同じようにマンションの維持費だと何が違うのか、気になる方もいらっしゃるかと思います。
一般的には、一戸建てのほうがマンションに比べて、維持費が少ない傾向にあります。
なぜそうなるのか、その理由を簡単に説明します。
マンションの共有スペース、例えばエントランスや廊下の清掃、ゴミ回収などは管理会社が担当しています。これらのサービスにかかる費用が管理費です。
この管理費はマンションのタイプや設備によって異なり、通常は月額で1万円から2万円の範囲内で設定されています。より高級なマンションでは、それ以上の管理費が必要となることもあります。
マンションでは、建物の老朽化に備えて快適に暮らし続けるため、修繕やリフォームに必要な費用をあらかじめ積み立てておく必要があります。
これを修繕積立金と呼び、通常の管理費とは別に毎月一定額を貯めていきます。この金額はマンションによって異なりますが、一般的には月額1万円から2万円程度が一般的です。ただし、大きな修繕が必要な時に積立金が足りない場合は、追加で一時金を支払う必要が出てくる場合もあるため、この点には特に注意が必要です。
自宅が一戸建ての場合、自動車や自転車を自分の敷地内に自由に駐車することが可能です。しかし、マンション住まいの場合、駐車スペースや自転車置き場の利用には別途料金が必要となります。特に、都市中心部に位置するマンションでは、これらの使用料が一般的に高めに設定されています。
マンションも一戸建ても、どちらも固定資産税を支払う必要があります。
この税額は、物件の場所、サイズ、そして建築材料によって変わってきます。通常、マンションは価格が高い地域に建てられることが多く、鉄筋コンクリートや鉄骨コンクリートなどの耐久性の高い材料を使用しているため、高い評価を受けやすいです。ただし、マンションでは土地を所有者間で共有しているため、全体的に見ると、一戸建て住宅のほうが固定資産税の総負担が大きくなることが多いです。
マンションの所有者も、一戸建ての所有者と同じように、火災保険や地震保険への加入が普通です。
しかし、構造上の理由でマンションは一戸建てよりも災害への耐性が高い傾向にあるため、保険料が比較的低価格に設定される場合が多いです。
色々な種類の維持費の話をしましたが、結局のところ、大抵の場合マンションの方が一戸建てよりも維持費にお金がかかります。
ただし、マンションでは管理会社が日々の管理をしてくれるため、日常の手間が少なく、安全性も保たれます。
それでも、賢く選ぶことで一戸建ての維持費を抑えることも可能です。
固定資産税は軽減措置を受けたり、メンテナンスフリーなどの耐久性の高い素材を選んで建てたり、定期的にメンテナンスをしてトラブルを未然に防いだりすることが考えられます。また、アフターサービスが充実しているメーカーや工務店を選ぶことも大切です。
マンションでも一戸建てでも、時間が経てば経つほどにメンテナンス費用は増えていくものです。
未来を見据えた、計画的な費用の積立(一戸建ての場合)や費用がかかることを考えた上で住宅購入をしましょう。
具体的な費用や詳しい情報が気になる方は、建築や保険の専門家に相談してみるのが良いでしょう。