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「ZEH住宅」という言葉、最近よく耳にしませんか?
省エネ住宅に対する関心が高まる中、ZEH住宅を選択される方も増えています。ZEH住宅を選ぶことで、補助金を利用できるメリットもあり、家計にもやさしい選択と言えるでしょう。
今回は、そんなZEH住宅の魅力と、押さえておきたいポイントをわかりやすくご紹介します。
目次
ZEH(ゼッチ)とは「Net Zero Energy House(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)」の略語で、家全体で使用するエネルギーと同等量を再生可能エネルギー源から生成する住宅のことです。
具体的には、太陽光発電などを活用して、家庭で消費するエネルギーよりも多くを生産することにより、年間のエネルギー消費を実質的にゼロに近づけることが目標です。
ZEH住宅は高い気密性と断熱性を備え、省エネルギーだけでなく、住む人に快適な生活環境を提供します。
ZEH住宅への関心が高まっている理由は何でしょうか?
日本はエネルギー資源を大量に輸入しており、住宅のエネルギー消費が全体の約13.8%を占めています。
この割合を減らせば、国全体のエネルギー消費を大きく下げることができます。そのため、エネルギー効率の高いZEH住宅がますます注目されているのです。
2021年10月、政府は将来の住宅建設に対して新たな基準を設定しました。
この動きにより、住宅メーカーや工務店はZEH住宅の提供を強化し、市場での注目を集めています。
参考:経済産業省資源エネルギー庁より「ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)に関する情報公開について」
ZEH住宅がどのようなメリットがあるのか、見ていきましょう。
光熱費を節約できることが、直接感じられる最大の利点です。
高い気密性と効率性を持つZEH住宅は、少ないエネルギーで運用が可能であり、太陽光発電を通じて自家発電を行うことができます。また、余剰な電力を電力会社に売電し、収入を得ることもできます。
災害時に困ることの一つが停電です。
多くの災害報道で、停電により生活が困難になっている様子が伝えられています。しかし、ZEH住宅では、太陽光発電システムと蓄電池を設置することで、非常用コンセントを利用して電力を確保できます。
このように、災害時の停電にも慌てることなく対応することが可能です。
2016年4月に導入された「BELS(ベルス)」という建築物省エネルギー性能表示制度により、住宅の省エネ努力が5段階で評価されます。ZEH住宅はこの制度において高評価が期待され、それに伴い高い資産価値を維持します。
そのため、将来的には高値で売却が見込まれます。
高い断熱性能により、室内の温度が一年中安定しています。
これにより、夏は涼しく冬は暖かく過ごせるため、非常に快適です。冷暖房機器に頼ることなく温度差を最小限に抑えることができるため、急激な気温変動が原因となるヒートショックのリスクを減らすことができます。健康面でも安心な住宅といえるでしょう。
補助金の利用条件は年度ごとに変わることがありますが、指定された要件を満たした場合には受給が可能です。ただし、補助金は誰もが受けられるわけではないため、注意が必要です。詳細は後ほど説明します。
次にデメリットについてご紹介します。
ZEH住宅は太陽光発電に大きく依存しており、雨や曇りの日は発電量が減少します。
これにより、エネルギー供給が不安定になる可能性があります。
また、余った電力があれば、電力会社に買い取ってもらえる制度もありますが、売電価格は年々減少傾向なので考慮する必要があります。
太陽光発電システムや省エネ設備の設置には初期投資が必要です。
補助金が利用できるものの、設備導入時の費用は予め計画しておく必要があります。さらに、これらの設備を維持するためには、定期的なメンテナンスが必要となり、長期的なコストも考慮する必要があります。
ZEH住宅では、効率的なエネルギー利用のために、特定の屋根の向きや形状が必要とされることがあります。
これにより、外観デザインに制限が生じることがあります。
戸建て住宅でのZEH補助金制度は4区分用意されており、それぞれ補助金額も異なります。
補助金 | 補助を受けられる主な要件 |
---|---|
一戸当たり55万円 | 「一次エネルギーの消費量を20%以上削減」できる家であることです。 蓄電システムを導入する場合は、2万円/kWh、補助対象経費の1/3または20万円のうち低い額が加算されます。 |
ZEH住宅よりもさらに省エネルギー化に努め、再生エネルギーの自家消費率拡大を目指した住宅が対象となります。
補助金 | 補助を受けられる主な要件 |
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一戸あたりの補助額は100万円 | 「一次エネルギーの消費量を25%以上削減」し、以下の要件を2つ以上満たす必要があります。
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ZEH住宅を選ぶ際に重要なのが「UA値」という指標です。
この値は、住宅のエネルギー効率を示す重要な指標であり、住宅の熱効率を表します。
UA値とは外皮平均熱貫流率のことです。
住宅の内部から外壁、屋根、床、窓や玄関などの開口部を通じて逃げる熱の量を示す指標です。UA値が低いほど、熱の損失が少なく省エネ性の高い住宅であることを意味します。
この値は次の計算式により求められます。
外皮平均熱貫流率(UA値)[W/m2K]=建物が損失する熱量の合計[W/K]÷外皮面積[m2]
地域区分 | UA値 | ηAC値 | |
---|---|---|---|
5地域 | 0.6W/m2・K | 3 | 下関市(旧豊田町に限る)、萩市(旧むつみ村、旧福栄村に限る)、美祢市 |
6地域 | 0.6W/m2・K | 2.8 | 宇部市、山口市、萩市(旧萩市、旧川上村、旧田万川町、旧須佐町、旧旭村に限る)、防府市、下松市、岩国市、光市、長門市、柳井市、周南市、山陽小野田市、周防大島町、和木町、上関町、田布施町、平生町、阿武町 |
UA値は、どれだけ省エネ性能を持ち合わせた住宅なのか見極める基準となっています。地域ごとに気候は変動するので、UA値は地域ごとに基準値が異なります。※R+house山口の平均値:0.39W/m2・K
ZEH住宅をお考えの方は、R+house山口でのご相談をお待ちしております!
ZEH住宅は、補助金の利用が可能であり、省エネ設計による光熱費の削減効果も期待できます。さらに、高気密・高断熱設計により、健康で心地よい居住空間を実現し、快適なマイホームとなります。ただし、ZEH住宅の基準にはUA値を含む複数の条件があり、これらを満たす必要があります。
ZEH住宅のご検討であれば、ぜひR+house山口にお問い合わせください。